■概要
証券取引法等の一部を改正する法律が、2006年3月に国会に提出され同年6月に成立した。同法律3条は、題名を「証券取引法」から「金融商品取引法」に改めることを定めている。この改正は(1)投資性の強い金融商品を幅広く対象とする横断的な制度を整備する、(2)公開買付に関する開示制度や大量保有報告制度を整備する、(3)四半期報告制度を導入する、(4)財務報告に係る内部統制の強化等に関する制度を整備する、(5)開示書類の虚偽記載及び不公正取引(インサイダー取引)の罰則強化、などを主内容としている。 ]]。
■J-SOXについて
この法律の一部について日本版SOX法と呼称され、特に経済界でそうした名称が定着している。これは金融商品取引法全体を指すのではなく、新たに内部統制報告書の提出義務が課されることになった(詳細な基準については、内閣府令にゆだねられている)規制部分についてのみを呼称するものである。