WBS(Work Breakdown Structure) プロジェクトの全体を十分に管理可能な単位にまで分解した構造をいう。 通常、4ないし6層のピラミッドをなす。 最下層の構成要素:つまりWBSの最小単位は、ワーク・パッケージとよばれる。 ワーク・パッケージにおいて達成すべき性能ないし品質(performance quality)、 日程(schedule)、原価(cost)が定義され、その管理責任が一人の管理者と結び付けられる。 ワークパッケージにはチャージ・ナンバー:WBSの上位各レベルの構成要素には サマリー・ナンバーのコードが付され、これらのコードを通じて当該プロジェクトを管理する 一切の情報が収集される。要するに、WBSのどのレベルのどの要素をとっても、 ①仕事の範囲が明確である、 ②日程が定められている、 ③原価(予算)を持つ、 ④資源が割りふられている、 ⑤業績測定の尺度をもつ、 ⑥組織上の責任が明確である、 などの特徴をもち、しかもコード設計を通じてそれらのステータスを自由に検索できる手段を提供するので、 WBSの設計はプロジェクト管理の最も重要な手法といえよう。WBS最下層のワーク・パッケージを 構成する個々の作業は、作業継起の時間的関係からネットワークに組まれ、 ネットワーク分析を通じてプロジェクト管理はいっそう有効なものとなる。PERT/CPMの出現は、 この面でのプロジェクト管理の質を飛躍的に向上させた。 |
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