低品質アドオン機能群が
現状把握を困難にし、
わずかな改修をマイナスのレバレッジで
高コストへと引き上げる。
プロジェクト中のプロセスがしっかりコントロールされていないプロジェクトが完了し運用され始めると、
数々の低品質を盛り込んだ状態になる。
調査しようにもドキュメントが低品質でドキュメントの体をなさない。
すると、より上流のドキュメントを見ることになる。
ココで分かればよいのだが、そうでない場合も多い。
その場合、「何をしたいか」「何の目的か」が不明となる。目的が分からなければ、「何が正しいか」も「どうあるべきか」も不明だ。
お客様はそんな現状を知らなかったりするので、
何でこんな簡単なことが分からないんだ?
とか、たったコレだけのことでこんなに費用がかかるのか?
となる。
最強チームで組織的にコントロールされたプロセスで実践されたプロジェクトならば、少々の時間コストで対応可能になる。
高い人件費を維持し続けることで、
柔軟性と機動力を持つ「システム」とそれを維持する「組織力」が手に入る。
逆に、安い人件費では、
硬直した動かない「システム」しか残らず、
「烏合の衆」となる。
高い人件費 + 組織力 = 使えるシステム
安い人件費 + 数 = 動かないシステム
パフォーマンスを考えたら、
人件費は高くても良いことになる。
作ったら最後、
そうそう捨てるわけには行かない。
数年は使い続けなければならない。
そうなると、動かないシステムは
ランニングコストが高い。
初期費用100万円の電話で通話料が1分1円の電話と、
初期費用0円の電話で通話料が1分1万円の電話があったとする。
この場合、お客様の選択肢はどう考えても前者となる。
システムの品質も同様だ。
お客様から見れば、後者はもはや詐欺に近い。
だが、名だたる日本の大企業の中には
後者のようなことをやっているところも無いとは言えない。
不況の時代には人件費が比較的安く
営業力が無い企業のスタッフがアベる。
そこそこの値段で、高度なシステムを作り、
維持する組織が手に入れることが可能になる。
今、投資できる企業や個人が勝ち残る。